(*真子side*)
今日も居残りだと言われた。
…円山先生に。
居残りは私、1人。
最初は、苦手だった教科担当の円山先生に教えてもらえるから、嬉しかった。
けど、今は恐怖に耐える時間でしかない。
そして私が居残りさせられる場所は、
二階の廊下の突き当たりにある第一科学準備室。
今も小さな机に2人並んで座って勉強している。
だけど、
「山口?どうしたんだ?全然集中できてないじゃないか…気分でも悪いのか?」
「い…いえ。大丈夫です。」
私がそう言って先生から少し離れると、
「俺がみてあげるから。」
そう言うと、私を立たせてシャツのボタンを外し手を入れて触ってくる。
「や…やめてくだ…さい…(泣)」
私は震える声で、言う。
「どうした?…触って欲しくて集中できなかったんだろ?ほら…いいだろ?」
先生の手が私の胸を揉む…
気持ちいいわけない。
触られたくない!
「やっ!…失礼します!」
私は先生を押しのけて、鞄だけ取ると、走ってその場から飛び出した。
三階へ上がる階段まで行くと、私は座り込んで泣いた…
すると、
「真子チャン?どうした!?」
顔上げると、角くんが驚いた顔で立っていた。
「ふぇ…(泣)…角…くんッ…」
角くんは、なにも言わず私に着ていたジャージの上着をかけてくれた。
「…瞳達のところに行こう。」
そう言うと、角くんは私をタロウさんのお店に連れてきた。


