「孝信さんっ!どういう事!?」
「有希ちゃん!!」
入ってきてすごい迫力でパパさんをまくしあげてるのは…
「聞いたわよ!大輝チャンに私の事連れ出させて、私に内緒で瞳チャンとデートしたんですってね!?…あら?あらら~~~…
瞳チャン♪♪」
「有希子さん、お久しぶりです…。」
そう、抱きついてきたこの綺麗な人、
孝幸のお母さんの有希子さん。
私の小さい時から可愛がってくれた。
とっても元気で、優しくて、お茶目な女性なんだ♪
「こんなに綺麗になって~。
孝幸が惚れ込むわけね~。」
「余計なこと言わなくていいんだよ。それより親父、大輝まで手回ししてたのかよ?」
そう言えば大チャンがいない。
有希子さんによると、大チャンが有希子さんを連れ出してたって…
そしたら、
「有希子さぁん、ひでぇよぉ~!俺ばっかに荷物持ちさせて…死にそう。」
両手いっぱいに荷物を下げた、げっそり気味の大チャンが入ってきた。
「あら、男の子でしょ!頑張れ!」
楽しそうな有希子さん。
大チャン、ご苦労様だよ。
「ったく、人騒がせな親父だよ。」
「まぁ、孝幸、許してあげてよ。
孝信さんたら、ずっと気にしてたのよ?」
ソファーに集合したちなや真子たちに挨拶しながら、落ち着いたように言った。
「何を?」
「あら、息子の恋愛事情よ~。日本にいた時もだけど、ロンドンに居るときだって恋人も作らないし、いくら女性が寄ってきても、あっけらかんとしてるし。
孝信さんたら、孝幸は理想が高すぎて、恋人が作れないんじゃないかって、本気で悩んでたのよ。」
親だったら、やっぱり心配するよね。
自分の子供がいい人と家庭を作って、幸せになる事を…
でもロンドンにいる間、そして今まで、孝幸は私だけを想い、愛し続けてくれてたんだ。
やっぱり向こうで、いろんな女の人が孝幸に寄ってきたんだね。孝幸は、誰にも負けないくらいカッコ良くて、優しい人だからね。


