「瞳チャンと、遊びたかった。」
「は?」
「孝幸が悪いんだからなっ!わしは何も悪くない!孝幸がちゃんと彼女だって会わせてくれんだったから。ふんっ」
年を気にせず、ふてる孝幸パパさん。
この人本当に世界で活躍する社長さんなのかな?
「ふんっじゃねぇだろ。ったく、何が遊びたかっただ?いきなり帰ってきて、瞳の事、誘拐するわ、仕事しろ。仕事。」
孝幸、何かパパさん可哀想だよ?
「孝幸っ、もういいって。ねっ?私、楽しかったよ?孝幸のお父さんとデートして。」
「瞳ちゃーん♪♪」
抱きついて来ようとするパパさん…
「瞳に触んな、エロ親父。てか、母さんは?どうしたんだよ。一緒に来てるんだろ?」
そう言えば、あの綺麗で優しい孝幸のお母さんはここにいないけど…一緒じゃないのかな?
久しぶりに会いたいなぁ~。
「社長、黙っててももう暫くでバレちゃいますよ。」
と、ドアを開けて部屋に入ってきたのは、すごく綺麗なキャリアウーマンって感じの女の人。
「おう。美条(ビジョウ)、久しぶりだな。
この変態社長をちゃんとしつけといてくれよな。」
親しげな孝幸。
「孝幸さん、暫くみない内にまた、一段といい男になられましたね?
社長の手綱は、奥様しか操れませんわ」
「はは。だな。」
「あのぉ…」
「あぁ申し遅れました、社長の秘書をしております、美条 早紀と申します。」
まさに美人秘書ってこういう人の事を言うんだろうなぁ…。
「ていうか、もう瞳をいきなり誘拐するなんてやめてくださいね?」
突然と立ち上がってパパさんに近づいたお兄ちゃん。
「おやおや、何て綺麗な女性なんだ!
瞳チャンのお姉さんかな??
あれ?瞳チャンの上にはたしか、お兄さんじゃなかったかな?」
「ええ、兄です。」
「ああやっぱり。…はぇぇっ!
君は男??」
微妙にショックでふらつくパパさん。
それを見て、孝幸がため息をはいた時だった…
―――ガチャッ!!!
凄い勢いで入り口のドアが開いた!!


