「寂しい?」 「うん…。わかんないけど、やっぱり兄妹だって分かっても、それまでの空白が大きいんだよ。私はそう思ったけど、テルさんと話してみたら分かるよ。」 「うん。」 空白か…お兄ちゃんはどんな風に考えてるのかな? 寂しいのかな、お兄ちゃんは… ―――― ―― それからテストも終わり、 孝幸もロンドンから帰ってきた。 だから、ちゃんと話さなきゃいけない。 私はあれから1人で考えた。