朔夜くんにキスされた時だった。 急に、クラブ全体が騒がしくなった。 朔夜くんもそれに気づいたのか、少し顔を上げた。 「ッ…チッ…何だ?何かあったのか?」 朔夜くんが誰かに聞いてる。 そうしている内にざわめきの中心が私達の前にきた…。 私は半分夢の中…そちらの方を向くと、 …えっ? 私はそこにいる人物を見て少し酔いが覚めた気がした。 「瞳を返してくれないかな?朔夜くん」 私の愛する人…孝幸。 そう言うと私を抱き上げた。 「…孝幸。どうして…?」 何で助けにきてくれたの?