夏休みも残りわずかになった頃、
私はドレスを身に纏ってパーティー会場にいた。
「何で私が?」
そう。このパーティー、麻里絵ちゃんの誕生日パーティー。
明らかにお金持ちの集まり…
「さぁ、今日の主役であるエスト社、社長令嬢でおられる麻里絵お嬢様です。」
司会の言葉で盛大な拍手のなか現れたのは、豪華なドレスをきた麻里絵…
え…
その横でエスコートしている人物に私は目を疑った。
「孝幸…?」
グレーの光沢のあるスーツをスラッと着こなしてどんな男性よりも輝いている私の大切な人。
どうして?何で孝幸が麻里絵の横にいるの?…どうして優しい笑顔を麻里絵に向けるの?
「皆さん、今日は私の誕生日パーティーに来てくださってありがとうございます。…皆さんにご紹介します。私の隣りにいるのはこの会社で社長秘書をしている塚本孝幸さんです。
私の大切なパートナーです。」
そう言った麻里絵は孝幸に腕を絡める。
横で孝幸は微笑む。
どういう事なの?パートナーって何?
孝幸…ちゃんと説明してよっ!
涙が零れるのを我慢して、私はパーティー会場にある中庭へ出た。
座り込んで泣いた。
孝幸は私より麻里絵を選らんだって事?
私の事、嫌いになっちゃったの?
わかんないよ…孝幸ぃ。。
「ふぅ…ふぇ…孝幸ぃ…」


