夜までお兄ちゃんと街に遊びに出掛けた。
まさか、兄妹でこんな風に買い物したり、ご飯食べたりするなんて、思ってもみなかったね。
そして夜、タロウさんのお店へ行った。
「いらっしゃーい♪…あら、ラブラブ兄妹さん。」
最近はお兄ちゃんと行くと、必ず言われるセリフ。
恥ずかしいよぉ~!
孝幸はまだ来ていなかった。
ニューヨークから帰ってきたばっかりなのに…体大丈夫かなぁ。
――カランッ
「いらっしゃーい♪あら、瞳ちゃん来てるわよ~♪」
「おう。」
孝幸は私の前に座ると、
「瞳、ごめんな。嫌な思いさせて。」
「ううん。許す。だからちゃんと話してほしい。」
とりあえず仲直り。
そして本題。
「あの子は、庄司 麻里絵(ショウジ マリエ)ちゃんと言って、俺がロンドンにいた頃に色々とお世話になった会社の社長さんの娘で…一時期、家庭教師をしてた子なんだ。」
社長令嬢ってことか。
話を聞くと、そのお嬢様が孝幸を気に入ってしまって追っかけてきたという事。
私と同い年。
「麻里絵お嬢にはロンドンにいた時から口答えすると、とんでもない事をされるんだ。だから、あんまり言えなくて…」
そういう事だったんだね。
何となくホッとした。孝幸とあの子が何でもなくて…
「でも、孝幸にくっついたりするのは嫌だよ。」
私の孝幸なんだから…誰にも触ってほしくない。
「うん。麻里絵お嬢もすぐ向こうに帰るだろうしな。」
そう、すぐ帰るんだろうね。
ん~、嵐がひとつ逃げたかな??
いや②…これからでした(泣)


