「いやぁ~、まぢでどうなる事かと思った。なんか、テルさんもヤバいくらい取り乱してたし。でも結局、テルさんの血液のおかげで助かったしね!」
えっ?テルさんが取り乱す?
「テルの奴、すげぇ心配してたなぁ。
孝幸に、掴みかかってたしな。」
つかみかかった?何で?
わかんない。どういう事?何でそんなに心配してくれたんだろ…
「孝幸、テルさんは?お礼しなきゃ…」
「そうだな。アイツ連絡とれなくて、さっき繋がってすぐ来るっていってたからもうすぐ来ると…――――
―――ガラッ
「ハァ…ハァ…瞳ぃ…―――」
ぎゅっ…
テルが抱きついた。……!?
私はもちろん、ここにいたみんなもあ然としている。
「て…テルさん?…」
呼んでも私から離れないテルさん。
あれ…?
テルさん…震えてる?というか…
泣いてる。
どうして?何で泣いてるんですか?
しばらくの間、病室の中はテルさんのかすれた泣き声しか聞こえなかった…


