部屋を飛び出した私は、駅前の噴水のある広場にいた。 涙がどんどん溢れてくる。 私はずっと孝幸が好きで、大好きで、 まだ気持ちも伝えてない… なのに、なんで? 孝幸にだって将来がある。 そのための留学だって、分かってる。 だけど、まだ子供な私は、孝幸と離れたくないって、ずっと一緒がいいって思ってしまう。 気持ちを伝えたって、 孝幸にとって私は、妹みたいなもの… 特別な存在になんて… どうしたらいいの?