(*真子side*) 矢吹さんが、浴衣が似合ってるって褒めてくれた。私は嬉しくて恥ずかしくて、下を向いてしまった。 ただのお世辞かもしれないのに… 「話したい事って?」 そう言われて、私は我に返った。 そう。私は矢吹さんに気持ちを伝えるためにここに来たんだ。 私は勇気を出して、口を開いた…――