「生徒会長、やりますか?」

「別に私は構わないが…」

「ならやりましょうよ」

「あぁ…」

色んなものに挑戦したが、私はスライダーや長距離の滑り台がとてもスリルがあって楽しかった。

言い出しっぺの彼女だったが、どうやら高所恐怖症らしく、終始怖がって腰が引けていた。

だったら何でやろうなんて言ったんだ。

「大丈夫か?」

「ちょっと限界です」

アスレチックも終盤に差し掛かった頃、彼女に声をかけてみた。

「帰ろう」

私はその場にしゃがみ込む彼女の手を握ると、引っ張りながら前を歩いた。