ピーポーピーポー…

救急車のサイレンが聞こえてきた。

「これはサービスです。記憶屋としてはどうかとは思いますけど、あなたがしてきた事は素晴らしかった。それ故です」

男の人の声が薄れゆく意識の中で聞こえてきた。

「・・・・・」

目を開けるとベッドの上に横たわっていた。

私は何でこんな所にいるのだろう?

それにしても、何で体中が痛いんだ。

一体何をされたんだ。

「すっ‥すいません」

近くにいる看護婦さんに声をかけた。