「わたし…わたし…」

「お前ホントにバカだな。この中に二階堂凛が入ってる訳ねえだろ」

「じゃ‥じゃあ誰が…誰が入ってるの?」

男を見るとゲラゲラと笑っていた。

「お前の大好きな生徒会長さんを階段から突き落としたのは俺だよ。二階堂のお嬢さんに頼まれてやったんだけどな」

「そっ‥そんな…」

こんな男を信じるなんて私はどうかしていた。

一瞬でも未来を切り開けると思った私がバカだった。

救いようのないクズだった。