「これで好きなだけぶっ叩いちゃいなよ」

男の言葉が聞こえたのか、二階堂さんが入った白い布がバタバタと暴れていた。

「ヴゥ〜ヴゥゥ〜」

白い布から必死に声を出そうとしている断末魔の叫びが聞こえてきた。

「コイツに散々痛い目に合わされてきたんだろう? 2度とこんなチャンスないから。さぁ、やっちゃいなよ」

私は男からバットを受け取ると、ゆっくりと白い布に近づいた。