「僕って、眼鏡かけてるじゃないですか」

「…え?うん」

…一体何の話?

結月君の、知られざる秘密が明らかになるんじゃないの?

「…実はこれ…伊達眼鏡なんです」

「…は…?」




この衝撃の新事実は、びっくりするほど予想外で、びっくりするほど下らなくて。

何で伊達眼鏡なのよ、とか。

じゃあ外しなさいよ、とか。

色々ツッコみたいところはあったけども、あまりびっくりして、言葉が出なかった。

後で聞いたところによると、伊達眼鏡をかけている理由は「頭がよく見えるかと思って…」らしい。

そんなものかけなくたって、君は充分頭良いでしょうが、と。

笑い話に出来る日は、まだまだ先のことである。






















END