星と月と恋の話

――――――…一方、その頃。

「…ちょっとお願いがあるんですけど、良いですか」

「…どうした?」

「僕を屋根からぶん投げてください」

「…さすがに死ぬんじゃないか…?」

そうですか。

でも今は、死ぬかもしれないと分かっていても、屋根から飛び降りたい気分だった。

それくらい、自分のことを激しく嫌悪していた。

控えめに言って、僕は最低である。