星と月と恋の話

…と、いう生活が一週間続いた。

正直、とても辛い一週間だった。

だって、我慢、我慢、我慢の一週間だったんだもの。

これまでの私が、いかに何も考えずばくばく食べていたことか。

それを、嫌と言うほど思い知らされた一週間だった。

特にコンビニスイーツね。

食べたかったなぁ…。今週発売のザッハトルテ…。

でも、私は心を鬼にして我慢した。

青汁だってそうよ。

お父さんが「無理せず、牛乳で割ったらどうか」と言ったけど。

牛乳なんて飲んだら、ダイエットの意味がなくなっちゃうと思って。

頑張って、我慢して飲んだわよ。

漢方薬を飲んでる気分だった。

食べる量が減ってる訳だから、授業中お腹がぐーぐー鳴って、正直授業どころじゃなかったけど。

それも我慢したわ。

お昼の味なし千切りキャベツには、何とか慣れてきたけど。

空腹を我慢するのは、やっぱりどうしても慣れることは出来なかった。

「…はぁ…。お腹空いた…」

「…」

これ、最近の私の口癖。

だって、起きてるときは大抵、いつもお腹空いてるんだもん。

「あぁ、パンケーキ…。パンケーキを食べたい…」

夢よ。これは夢。

ダイエット中にパンケーキなんて、言語道断よ。

でも、どうしてもお腹が空いてるときに限って。

頭の中に浮かぶのは、大好きな甘いものばかり。

しかも寄りによって、高カロリーなスイーツばかりなのよ。

「アップルパイ…。アップルパイでも良い…。あぁ、エクレアでも良い…」

儚い夢よ。これは儚い望みなのよ。

食べる訳にはいかないでしょ。ダイエット中に、そんなもの。

夢を見るだけよ。妄想して食べた気になってるの。

でも、そんなことしたら余計お腹が空くから。

やっぱり何も考えずにいなくちゃ。

「…大丈夫ですか?」

と、結月君が聞いてきた。

「大丈夫じゃないわ。励まして…」

「え、えぇと…。よく頑張ってますね。それだけ頑張ってたら、もう痩せてるんじゃないですか?」

「えぇ、そう。そうなのよ」

よくぞ聞いてくれたとばかりに、私は身を乗り出した。

やっぱり、ここまで辛いダイエットをやってると。

その成果が数値に現れて、モチベーションに繋がるのよね。

この一週間、新しいダイエットメニューを続けたところ。

なんと。

「昨日体重計に乗ったらね、1キロ痩せてたのよ」

「あ、そうなんですか…。それはよか…。…って、それは良いことなのか…?」

何言ってるのよ。

「文句なく良いことじゃないの」

「いや、でも…そんな急激に痩せるのは、身体に良くないのでは…?」

と、結月君は言ったけど。

このペースなら理論上、ニ週間で2キロ、三週間で3キロの減量も可能ということだから。

これだけ顕著に成果が現れると、やっぱり嬉しいわよね。

我慢してる甲斐があるってものだわ。

「大丈夫よ。この調子で、どんどん痩せるわ」

「そ…そうですか…」

もう、養豚場の豚には例えさせないわよ。