星と月と恋の話

「結月君…」

「星さんも、無理しなくて良いですよ。食べられるだけ食べてください。余ったら持って帰りますから」

「…うん、分かった」

折角、たくさん作ってきてくれたのに。

私と結月君しか食べないなんて、勿体ないわ。

でも、四人共この反応。

私の友達のはずなのに、何だか別の生き物みたいに見えた。

何でそんなに手作りおはぎを敬遠するんだろう?

前に、真菜が手作りクッキーを持ってきたことがあったけど。

あのときは喜んで食べてたじゃない。

真菜の手作りクッキーと、結月君の手作りおはぎと、どう違うの?

洋菓子と和菓子の違いしかないじゃない。

何だか釈然としない。

皆にも、結月君の美味しいおはぎを食べてもらいたかっただけなのに。

味わうどころか、口に入れてももらえないなんて。

しかも、そんな意味分からない理由で。

本当に意味が分からないわ。

「…星さんだけでも美味しく食べてくれたんだから、僕はそれで満足ですよ」

結月君は、そう言って微笑んだ。

…結月君…。

君は何も悪くないし、おはぎは美味しいし、君に落ち度は何もないのに。

何だか、酷く申し訳ないことをしてしまった気分だった。