星と月と恋の話

分かった。結月君はきっと、リズムゲームには向いてないんだわ。

なら、別のゲームをやれば良いだけのこと。

幸い、ここはゲームセンター。

色んなゲームがある。

色々楽しめば良いのよ。

「よし、じゃあ結月君、次はレースゲームしましょう」

「え、レース?馬ですか?」

「車よ」

競馬じゃないんだから。

「ほら、これ見たことある?」

「あ、はい見たことなら…。確か、車に乗ってたら、背後からタケノコや亀の甲羅などの危険物が飛んでくるゲームなんですよね?」

知っててくれたのは、凄く有り難いんだけど。

君の知識は非常に偏ってる。

ま、まぁ良いわ。

全く無知って訳じゃないんだから。

「ほら、座って。やってみましょう」

「うわ、結構ゴツゴツした座席なんですね…」

ゲームだからね。

「これがハンドル、こっちがアクセルで、これがブレーキ。アイテムを使うには、真ん中のボタンね」

「うぅ、難しそう…」

まぁ、初めてだとそう思うわよね。

「大丈夫よ、CPUの強さは一番弱くしておくから。これで負けることはほぼないわ」

普通に走ってたら、嫌でも一位になれるくらいの難易度だ。

この難易度だと、私はちょっとつまらないけど…。

でも、ここは経験者として、初心ドライバーの結月君に合わせるべきよね。

たまにはゆったりのんびり、ドライブ感覚でレースしましょう。

「じゃ、始めましょう」

「は、はい」

コースは、初心者向けのシンプルなスタンダードコースにして…。

乗るマシンも、癖のないスタンダードな四輪タイプ。

よし、これで大丈夫ね。

いざ、レーススタート。