星と月と恋の話

結月君の心の準備が出来ないまま、プリクラを撮り終え。

次は、落書きタイムに移行。

「酷い…。これは酷いですよ、僕の顔…」

「あははは」

「笑い事じゃないでしょ…」

私にとっては、笑い事だよ。

結月君たら、挙動不審な顔してるか、目を閉じちゃってるか、カメラから視線が逸れてるか、引き攣った半笑いをしてるか、のどれかだもん。

唯一まともな顔して映ってるものもあるけど、眼鏡が反射しちゃって光ってる。

目からビーム出てるみたい。面白い。

これ、「目からビーム!!」って落書きしちゃおっと。

「結月君って、写真映り良くないタイプ?」

「僕の写真映りが悪いんじゃないですよ…。この機械が悪いんですよ…!」

プリクラのせいにしちゃってる。

「よし、これから落書きタイムだよ」

「落書き…。って、どうやるんですか?」

「ほら、このペンを使って、画面にタッチするんだよ」

「あ、本当だ…。って、何を書けば良いんですか?」

「何でも良いんだよ。ほら、スタンプとかもあるから」

結月君の画面を指差して、軽くレクチャー。

「それと、落書きは制限時間あるからね」

「えっ。何で?」

何でって、そういうものだからよ。

「ほら、急いで急いで」

「うぅ…。急かされると、余計何をしたら良いのか分からなくなる…」

って、結月君を急かしてる暇があったら、私も落書きしなきゃ。

結月君の分まで、私が頑張ろうっと。

とりあえず、目からビームの落書きから始めよう。

いやぁ、腕が鳴るわ。