星と月と恋の話

ちびっ子達が続々集まってきたら、私達は潔く諦めようと思っていたけど。

10時半になっても、集まったのは小さい女の子と、その母親の二人だけ。

切ない。

後で他のグループに聞いたところによると、同じ時間帯に、ペンギンコーナーで餌やり体験会が開かれていたようで。

皆、そっちに行っちゃってたらしい。

何でだ。小動物がペンギンに負けた気分。

ともあれ。

参加者がこれほど少ないなら、私達が参加しても大丈夫よね。

「よしっ、私達も参加しましょ」

折角だから、6人全員で、と思ったけど。

「おいおい、俺は遠慮しておくからな」

と、正樹はつれない返事。

あんたノリが悪いわよ。

「隆盛は?」

「え?あー…。俺、猫アレルギーあるからなぁ」

そうなの?

「この子達は猫じゃないわよ?」

「そうだけど…でも、万が一アレルギーが出たら困るから、触るのは遠慮しておくよ」

アレルギーか…それならまぁ、仕方ないわよね。

…じゃあ。

「結月君、君が男子代表として参加するのよ」

結月君にお鉢が回ってきた。

もう君しか残ってないのよ。

「え、ぼ、僕ですか…?」

「そうよ」

「えぇと…。僕、あんまり小動物には興味がな、」

「あ、飼育員さん。ここの女子3人と、この男子1人も参加しまーす」

「…強制参加…」

外堀を埋める作戦、成功。

じゃ、私達と一緒に、触れ合い体験に参加してもらうわよ。