今朝の新谷くんの言葉は嘘だったのだろうか。
「女友達はたくさんいるけど、彼女はいないよ」
そう平然と言っていたけれど、愛ちゃんとのことを悟られたくなかっただけかな。
でも複数の女の子と遊ぶより、誰かひとりを大切にする新谷くんの方がずっといいと思う。
「新谷くんに確認してくる!」
「いやいや、そこまで…」
「重要なことなの!」
田中くんが教室からいなくなるこの昼休みに土曜日のことを相談しようと思っていたけど、さすがにこのタイミングでは言いにくい。
「ほら、行くよ?」
「え、食べてからでも」
「今がいいの!」
立ち上がる遥に腕を掴まれ、慌てて食べかけのサンドイッチを口に放り込む。
遥のナポリタンは半分以上残っていた。


