必ず、まもると決めたから。


その日、もうひとつの事件が起きた。


「なにこれ…」

昼休み。
美味しそうにオムライスを頬張っていた遥が急に険しい顔になった。その視線は携帯に向けられている。


「どした?」

「これ…」


私の方に向けられた携帯を一緒に覗き込むと、男女の写真が表示されていた。

外で撮られた親し気な男女の写真だ。


「え、これ?愛ちゃんと、新谷くん?」

「そうだよ」


操作して顔の部分を拡大すると、満面の笑みの愛ちゃんと優しく微笑む新谷くんが写っていた。


「新谷ファンクラブのメンバーに一斉送信されてきたんだけど、見てよ」


次々と写真をスライドされ、段々と2人の距離が近くなってきた。

一緒に遊園地に行ったようで、アトラクションに乗っているもの、肩を組んでいるもの、手を繋いでいるもの、そして最後は抱き合っている写真だった。



「2人、付き合ってるのかな?」

「はあ?」


他の生徒の話題も愛ちゃんのものになっていて、新谷ファンクラブメンバーはクラスでも結構いるんだと呑気に反応する私とは正反対に、遙は愛ちゃんの席を睨んでいた。


「なんで今日休みなのよ!問いただしてあげるのに」


声を荒げる遥に、でも2人お似合いだよね。とは言えない。

そしてこんな写真を撮り、拡散している人の気持ちが知れない。