必ず、まもると決めたから。


厳格で怖いイメージのある生徒指導の平井先生までもが大悟を止められないのであれば、もう校内に彼を止められる者はいないのかもしれない。

進学校を名乗り、実績も残してきた美山高校で大悟が好き勝手やっていることに納得がいかない。


「やっぱり不思議御三家だね」

「あ、それね。でも今度こそ退学じゃない?先生を殴ったわけだし!もう2度と学校に来ないで欲しいんだけど!」

「そうだよね。さすがにね…」


退学か…今回ばかりは許されないのかもしれない。



遥と窓に寄りかかりながら、田中くんを見る。

ひとりだけ窓に顔を向けもせず座っていたようだ。

興味ないのかな…。


「良かったね、千咲は田中くんに助けられて」

「うん」


もし今、校庭に田中くんが居合わせたら、やっぱり平井先生を助けるのだろうか。


「付き合えばいいのに?」

「は?」

「いや、初恋の彼が好きなことは知ってるよ?でもさ、ピンチの時に助けてくれる男子って最強じゃない?それも自分より強い相手にだよ?」


遥!
そんなボリュームで、田中くんに聞こえるように言わないでよ!


慌てて口を掌で覆った。