必ず、まもると決めたから。


2人の周りに数人の生徒はいるが、巻き込まれないように距離をとり、助けには入れないいつもの光景だ。


そして、大悟の拳が平井先生の胸の辺りに振り下ろされた。


「うわ、痛そっ…」

「え、やばくない?」

「先生呼んだ方がいいよな?」

「俺、呼んでくる」


クラス委員の横田くんが教室を飛び出して行った。


さらに拳を掲げる永井大悟を見て、鳥肌が立った。


この間、廊下でぶつかってしまった時、田中くんが助けに来てくれなかったら私はどうなっていたのだろう。


学校に来れないくらいの怪我を負っていたのかもしれない。


「あ、良かった…」


遥の安堵のため息と共に、校庭に駆けつけた数人の先生の姿が見えた。


無理矢理に引き剥がされながら「離せよ!」と、大悟の罵声が聞こえるが、複数の大人たちの力には敵なわず、引きずられるようにして連れて行かれた。



平井先生もふらつきながらも自力で立ち上がり、見ていた生徒たちに教室へ戻るよう指示した。