必ず、まもると決めたから。


「まぁ、いっか。それじゃぁ、連絡してね」

「うん」


新谷くんは自分の下駄箱に戻って行く。そして素早く履き替えると、軽快な足取りで教室に向かった。


田中くんは無言で上履きに履き替え終わると、私を見た。


「……土曜日、どっか出掛けるの?」


しまいかけた靴が手から離れる。

それを素早く屈んで田中くんが拾い、私の代わりに下駄箱に入れてくれた。


「ありがとう」


まさか田中くんが数学準備室以外の校内で話しかけてくるとは予想外過ぎて反応が遅れた。


「新谷は止めておけよ、って言ったはずだけど?」


ファミレスでそう言われた。
そして私がーー

「私は、新谷くんより田中くんの方が好きだから」
って口走ってしまったんだ。

まぁ本当のことなんだけど。



「お礼だよ?教科書貸したお礼。遥も一緒だし」


私はなぜ言い訳みたいなことを発しているのだろう。