必ず、まもると決めたから。


また夕飯に誘うとしても田中くんはバイトがあるから8時以降の方が良いだろうけど、その場合、帰りの早い母に誰と会って何をするかを伝えないといけない。

正直に田中くんと会うと言っても止められはしないけれど、門限9時は延ばして貰えないだろうな。


そういえばこの間、お家に遊びに行った日は田中くんの感じからするとバイトはなさそうだったし、シフト制なのかな。それなら次、いつバイト休みか聞いてみようかな。



うん、そうしよう。
そうと決まれば早い方がーー。


「なに、なんか嬉しそうだね」


え?

横から聞こえた耳馴染みのいい声に反射的に顔を向ければ、くっきりとした二重瞼の目がこちらを覗き込んでいた。


近っ…。


「千咲ちゃん、おはよ」

「おはよう、新谷くん」


8時少し前、校門の前で遭遇した新谷 京介は朝特有の気怠さを微塵も感じさせず、爽やかな笑顔を見せた。ふんわりとセットされた金髪からは寝癖のひとつも見つからない。


「嬉しそうだったけど、何考えてたの?」

「別になにも考えてないよ?」


顔に出てました?