必ず、まもると決めたから。


新谷くんが容姿端麗でスポーツ万能、そして何より勉強もできることは周知の事実だ。

まだ入学して半月しか経っていないのに、新谷くんの情報は学校中を駆け巡っている。彼のファンでもない私の耳にも入ってくるのだから、きっとみんなが彼のことをよく知っている。


「それとも、勉強じゃなくて恋の悩みとか?そっちの相談でも受け付けるよ」


「いやいや、違います」


「俺、こう見えても口硬いし秘密にするよ?」


するよ、のところでウィンクが飛んできて、慌てて首を振る。

そもそも恋の悩みはないし…。


遥は新谷くんは女の子の方から集まってくるって言ってたけど、ウィンクされたら自分が特別だと勘違いして、付き纏いそうな気がする。

まぁ、私はどちらかと言ったら硬派な男子が好きだし、勘違いできるほど自分に自信があるわけでもないから平気だけどね。


「まぁさ、恋でも勉強でも?どっちでもいいけど、相談に乗るし、なんでも言って。今日でなくて、気が向いたら時でいいからさっ」


「ありがとうございます」


でも少し話しただけで分かった。

新谷くんは、いい人だ。


「ほらほら、敬語は止めてください。それにこっちの台詞だよ…ありがとう、借りていくね」