必ず、まもると決めたから。


あの合格発表の日のことなら私も鮮明に覚えている。

校庭に張り出された合格者リストの中に、自分の受験番号を見つけた時は心の底から嬉しかった。お母さんも涙を流して喜んでくれた。

あの日、田中くんの姿を探したけれど、残念ながら見つけることはできなかった。


「まぁ色々あったけど、これからは2人で沢山デートして、楽しんでよ。はぁ、俺より先に桜誠が大人の階段上るのか…」


「……」


「痛っ」


田中くんは脱いだ上履きを新谷くんに勢いよく投げつけた。


「やばッ、これ以上話すと桜誠に殴られそうだから、今日はお開きにしよ。来てくれてありがと」


もっと話していたかったのに、お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。

ああ、名残惜しいな。


「え、全部食べてないよ!私、まだ食べたい」


半分くらい残っている重箱を覗いて遥が言った。そういえば私もほとんど食べれなかったけれど、なんだか胸がいっぱいだった。


「食べてくれるの?じゃぁ授業さぼろうか」

「うん。唐揚げ、最後のひとつだけど食べている?」

「どーぞ」

「俺も…もう少し此処にいる」


再び横になった大悟は目を閉じた。

確かに太陽の光や時折吹く風が心地よいけれど、私と田中くんは目配せをして立ち上がった。