必ず、まもると決めたから。


慣れない下駄に戸惑いながらも、目的地である浅川神社の入り口前にある花屋に向かった。


「田中くん!」


既に到着していた田中くんはお店の横に立っていて急ぎたいが転びそうで、慎重に彼に歩み寄る。


田中くんは白いシャツに涼しげなブルーのパンツを履いていた。


「あれ?みんなは?」


周囲に海翔くんたちの姿がなかった。


「母親が連れて行ってくれることになったから」


「え?そうなの?」


海翔くんに会うのを楽しみにしてたんだけどな…って、2人きり??


「行くか」

田中くんは私に右手を差し出した。


「え?」

「歩きにくそうだから」


見透かされている。
カッコ悪いな…。


「ありがとう」


それでも彼と手を繋げることが嬉しくて、遠慮なく好意に甘えることにした。