必ず、まもると決めたから。


翌日から早速、テストの結果が返された。

最後の数学のテストを先生から手渡しで返却され、点数を確認する前に席に戻る。


実は、これまで90点を超えた教科がなかった。
それが自分の実力だと思い知った。

90点以上とるという田中くんとの約束を果たすには、数学に賭けるしかないのだ。

恐る恐るテストを表側にひっくり返す。


薄目を開けて点数を確認しーー


90点!


どの教科も決して満足できる点数ではないが、新谷くんが提示してくれたテストに出るであろう箇所が的中したことと、田中くんが勉強に付き合ってくれたことに心から感謝する。
そっと田中くんを見ると、珍しく彼は私を見ていた。


彼の方にテストを向けて、ピースサインで返す。

田中くんは小さく頷くと、名前を呼ばれて答案用紙を受け取りに立ち上がった。


良かった…。

でも自分で90点と提案したけれど、本来だったら満点を条件に、彼が学校嫌いの理由を聞かなければならないよね?90点なんて、そんな中途半端な点数で聞いてしまってもいいのだろうか。
それも田中くんの力を借りた結果だ…。


「千咲、見て」


遥に声をかけられて振り返った先には満点の答案が広げられていた。

すごっ…。


戻ってきた田中くんの答案用紙も見えたが、花丸が書かれていた。