それからやっと7日間の定期テストは終了した。
やっとテレビも見れるし、早く寝れる…。そう一瞬で気が抜けてしまうのは私の悪い癖だ。
「良かったね…終わって」
高校生活初めての定期テストを乗り切り、遥もクマができた目元をさする。
「後は来週の花火大会を待つだけだね。浴衣は買ってもらえた?」
「うん。勉強を頑張ってるからってすんなりオッケー出たよ」
お昼休み、田中くんの席は既に空いている。もしかしたら新谷くんと一緒に食べているのかもしれない。
「花火見ながら、チューできたらいいね」
「あのね!子供達もいるから!」
手を繋いで、一緒にたこ焼きなんかをシェアして、花火を見ながら綺麗だね、来年も一緒に来る約束をしたりしてーーそんなことを妄想しつつも、現実は無理だろうなと思う。手を繋ぐなら弟さんたちとだろうし…私は保護者のひとりだ。
「でもデートっぽいことしたいでしょ」
「まぁ…浴衣、似合ってるくらいは言って欲しいな」
「それ!言って欲しいね!」
好きでもない女の子の浴衣姿を見て可愛いとは思わないだろうけれど…。
自分なりに精一杯、背伸びしておしゃれをして行くつもりだから、似合っていると思ってくれるといいな。


