必ず、まもると決めたから。


もしも新谷くんとの、特定の恋人を作らないという約束が無効になったら、田中くんは少しは私のことを考えてくれるだろうか。

そもそもその約束とは関係なく、ただただ私を友達以上は見れないということだろうか。

問いただしたい。


「…ねぇ、田中くん。私がなにかの教科で90点以上とれてたら、私の質問にひとつだけ答えて欲しい。ダメかな?」


「そこは普通、満点じゃないの?…まぁ、いいけど」


「いいの?」


「そんな条件つけなくたって、答えるけど」

そうぼそりと付け加えられた言葉は、聞こえなかったことにした。これはケジメだから、甘えてはダメだ。


田中くんの学校嫌いの理由を知ることができた時、
私にも彼の気持ちを理解することができると新谷くんは言っていた。

だから、知りたい。


「私が90点とれたら、田中くんが学校嫌いな理由を教えて?」


「…分かった」


「ありがとう」


その理由がどんなものであれ、田中くんに学校を好きになってもらいたいと思った。


糖分を摂取した頭はさっきより働くようになり、その後もお母さんが帰ってくるまで勉強会は続いた。