必ず、まもると決めたから。


制服を着てファミレスで勉強会なんて、青春そのものだ。

そんな盛り上がる気持ちが萎むくらい、教科書に載せられた言葉たちが理解できない。


好きな人に己のバカ加減を晒しているなんて恥ずかしいことこの上ない…。


「ちょっと、待って。ここは…」


田中くんからのストップがかかる。


せっかく高い学費を払って私立高校に入れてもらったのに、母に申し訳ない。
きちんと夢があるのに、それを叶えられない自分が情けなくてたまらない。私は…。


「青山?聞いてる?」

「あ、ごめん」

「疲れた?」


上の空だった私を見て、田中くんは首を傾げた。


「疲れてないよ、ごめんね」

「……休憩するか。糖分補給をしよう」


メニューを取りスイーツのページを眺める田中くんに問う。


「勉強全然できてなくて、呆れた?」

「いや。でもなんで、美山高校に来たの」


メニューから目を離さず、田中くんは聞いてきた。


その言葉に胸の奥がちくりと痛み、笑って誤魔化す。


「私にはレベルが高すぎる高校だとは知ってたけど、まぐれで受かったし?頑張ってみようと思ったから」


「……そっか」


自分に合わない高校に進学して勉強についていけていないのだからどうしようもないけれど…。