必ず、まもると決めたから。


田中くんとも新谷くんと色々と話したかったけれど、夏休み前の定期テストが始まり、私には余裕がなくなってしまった。


毎日、睡眠時間を削って翌日の試験に備えることで精一杯だ。この生活が7日間続くと思うと、全て放り出したくなる。

けれど仕事で疲れた身体を休めず家事に加えて夜食を作ってくれた母に励まされて、気持ちを切り替えて頭と手を動かし続けた。


それでもどうしても解けない問題があって、早く家を出た。みんなより早めに登校している田中くんに質問するためだ。申し訳ないけど、力を貸して…!


靴を履き替えて1分でも時間が惜しい中、同じタイミングで下駄箱に表れた"彼"に足が止まってしまった。



「御守り、付け直したんだ…」


考えるより先に発した言葉に、自分が一番驚き、慌てて口を手で覆った。


「あっ??」


私の声に反応した大悟が顔を上げた。


すぐに色付きメガネの上から私を、睨んだ。