必ず、まもると決めたから。


新谷くんは自身のピアスに触れる。


「いいでしょー親友の証だよ」


仲良すぎるでしょう。
お揃いのものを持つとか、田中くんは拒否しそうなイメージだったけど、何も言わずにホットドッグをかじっている。


「まぁ、こいつの右耳は空いてるんで。どーぞ」


私の気持ちを汲み取ったのか、茶目っ気たっぷりにウインクされる。

田中くんの右耳はピアスの穴は開いていないし、私も開けたことがない。もちろん田中くんがお揃いにしてくれるのであれば、勇気を出して開けるけど…。

って、田中くんの許可もなくなにを考えてるんだか…。


「騒がしい、早く食え」


田中くんに肘で突っつかれると新谷くんは大袈裟に痛そうなリアクションをとった。

学校では人気者で完璧な新谷くんは、田中くんの前ではその仮面がとれて子供みたいだ。


「お金払うね」

「いらない」


サンドイッチを完食してお金を渡そうとしても、田中くんは受け取ってはくれなかった。


「いいよ、払うよ」

「新谷のせいでおまえの休日をつぶしてるんだ、気にするな」

「なんか俺に失礼じゃない?…まぁ、奢ってもらいなよ」

「そうだね。ありがとう」

「じゃ、俺もありがとう」

「おまえは払え!」


すかさず田中くんがツッコミを入れ、
テンポのいい2人の会話につられて私も笑う。

今は片想いでもいい。
田中くんの傍に居られるのであれば
それでいいって思えた。