必ず、まもると決めたから。


大悟も教室に戻るようで方向は同じだった。一定距離を保ちながら後に続く。

通学バッグをリュックのようにして持ち、背が高く体格も良いので街を歩いていたら成人男性にしか見えないだろう。


勿体無いな。その体格の良さをスポーツなどで活かせばいいのに。


足音を忍ばせて後ろに続くと、
もらったプリントをひらひらさせながら廊下を歩く大悟の足元に赤いものが落ちた。


あれ?


しかし音を立てずに落ちたため大悟は気付かず、歩みを止めない。


そっと駆け寄って拾い上げたそれは赤い御守りだった。紐が切れてしまったようだ。


大切なものだろう。
失くしていいものではない。


声を掛けないといけないのに躊躇ってしまう。だって怖いんだもん。

このまま見過ごしてしまいたい衝動駆られる。

でも仕方ない…。


「永井くん!」


思ったより大きな声が出て、大悟はすぐに足を止めた。

振り返って私を見下ろす彼の顔は眉間にシワを寄せて不機嫌そのものだった。