必ず、まもると決めたから。


校内の中心人物である新谷くんと、暗すぎる田中くん。この2人が親友であることにみんなはしっくりこないようで首を傾げているけれど、私はあっさり理解した。

学校以外での田中くんを知っているからだ。

それに、
学校が嫌いだから、学校では話しかけないで。
そう私も言われたことがある。



「おい、新谷!ホームルームだぞ、戻れ!!」


宮本先生が現れ、他クラスの生徒がいることに気付いて声を荒げる。


「宮本先生、ごめんなさい!戻ります!」


田中くんの髪をくしゃりと触りながら、新谷くんは謝った。

そして慌てた様子もなく、ゆっくりと満足気に教室を出て行った。



「ホームルーム始めるぞー」


何故、このタイミングで、新谷くんがE組に現れたのか、考えなくても私には分かる。


昨日、階段の踊り場で私が相談したから、だから新谷くんは来てくれたのだ。


この胸につっかえていた、もやもやとした愛ちゃんへの嫉妬を消し去るために来てくれたんだ。