必ず、まもると決めたから。


自然と愛ちゃんへの嫌がらせが止んだ頃、大悟も学校へ復帰した。

良く言えば、いつも通りの日常に戻った。


相変わらず昼休みにお菓子やゲームを奪い去る大悟に男子生徒が悲鳴を上げている。



「あの、田中くん。お昼、一緒にどうかな」


昼休み、教室から出て行こうとする田中くんを愛ちゃんが呼び止めた。


「多く作り過ぎちゃって、良かったら食べてくれない?」


「……」



愛ちゃんの誘いを受けずに無言で立ち去った田中くんも、いつまでそうしていられるか見ものだ。


昨日は放課後の買い物に誘われていたし、一昨日は休日に映画デートに誘われていた。
いつかは折れるんじゃないかな。


「待ってよ、田中くん」


嫌がらせを受けても先生に告げ口することなく、学校に通い続けていた愛ちゃんのメンタルが相当強いことをとっくに遥は見抜いていたようで溜息をつく。


「はぁ、千咲だけの田中くんだったのにね。邪魔者が入ったね」


「…変な言い方しないでよ」


「はぁ、密かに応援してたのになー」


今日も栄養バランスよく美味しそうなお弁当を広げながら遥は残念そうだった。