必ず、まもると決めたから。


放課後、再び愛ちゃんへいくつかの暴言が吐かれていたけれど、もう田中くんはなにも言わなかった。


興味なさそうに真っ先に教室から出て行く。


そんな彼を追う愛ちゃんの視線を今すぐに遮ってしまいたい衝動に駆られた。



「あいつ、キレたらヤバいんじゃない」

「大悟にも立ち向かったくらいだしな」

「見掛けによらねーな」

「てか佐々木のこと、好きなんじゃね?」


田中くんの姿が見えなくなると、話題は愛ちゃんから彼に反れた。

口々に好き勝手言うクラスメートたちは愛ちゃんに興味を失ったようだった。

人の関心なんてそんなものだ。


その隙に慌てて教室から飛び出して行った愛ちゃんは、田中くんを追いかけるのだろうか。


そしてその可愛らしい顔に向かって彼は、"俺が護る"と告げるのだろうか。


どちらにせよ、私にはどうでもいいことだ。