必ず、まもると決めたから。


窓の外を見れば、月が輝いていた。


あの日もーー満月のように丸い月が夜空を照らし、私を見下ろしていた。


そして、初恋の彼と出会った。


「……気分転換しよう」


独り言を呟いてカーディガンを羽織り、英語の単語帳を手に外へ出た。

母は一度寝たら目覚まし時計が鳴るまで起きない体質なので、私がいないことに気付かないだろう。



さすがに遅い時間なので裏道を避けて大通りを進む。


この大通りを進んだ先にある広場は季節に合わせた催しやイルミネーションが展開されて、映えるスポットとして有名だ。


私はその広場で、初恋の彼と約束をした。

また会おうね、って。

だけどーー



空を仰ぎ、顔を下ろしたその先で、

「田中くん?」

彼を見た。