「 クリスマス  か‥ 」


そう小さく呟くと、街のイルミネーションを睨むように見つめる。



プレゼント何貰おうかな。
バッグ‥靴‥ネックレス‥指輪?


てか貰えんのかな。
なんでもいーや。
何にしても損はないだろう。



去年は確か、逢えなかった。
仕事だったそうで、まあ私もクリスマスだってことも大して興味はないし。


みんな浮かれてて むしろ嫌いだ。
良い思い出なんてない。



クリスマスはあたしにとって有難いイベントにすぎない。こんなチャンス 逃すわけにはいかないよね。



「 着きましたよ。」