結ばれない二人

あまりに幸せな時間に、私は錯覚してしまった。
忘れそうになっていた。

ばかばかばか・・・。

あれほどダメだって自分にストップをかけていたのに。

私はカフェの袋に、袋から出てしまったサンドウィッチとコーヒーのカップを入れて、立ち上がり歩き始める。

ゆっくりと。

ここまでくれば修平に見つからないだろう・・・。

ばかみたいだ。


途中で見つけた公園で、持っていたカフェの袋を捨てる。