朱莉が眠ってから俺は隣の自分の部屋から仕事用のパソコンや書類を持ってきて、寝室の床に座り仕事を始める。

もう一度朱莉が目を覚ましたら、もう一度熱を測って、熱が下がっていなかったら病院に連れて行こう。

そんなことを考えながら仕事を始める。


でも、すぐにベッドの上の朱莉が夢にうなされているのか、苦しそうな呼吸をはじめて、俺はすぐにベッドに戻った。

眉間にしわを寄せている朱莉。
どんな夢をみているのだろうか。

そうとう苦しそうだ。
辛そうだ。

思わず俺は朱莉の手を握る。
いつもと同じように。
朱莉の右手を。