結ばれない二人

飲み干した缶を公園のごみ箱に駆け寄り、振りかぶって投げる。

俺は元野球部だった。

最後まで貫くことはしなかったけど、今でも野球は好きだ。

もっぱら見る用が専門になりつつあるけど。

見事にゴミ箱に入った缶に思わず喜んでいると、朱莉が先に歩き出しているのが視界に入った。

「帰ろう」
朱莉の背中を見ると不安になる。

朱莉と離れると不安になる。

慌てて追いついた俺は再び朱莉の手を握った。