結ばれない二人

その間に朱莉がどこかに居なくなってしまうような予感がして、恐怖さえ感じる。

あの日のように、一生取り返せないようなミスをしてしまうような気がして怖い。

「朱莉っ!」
全力疾走で飲み物を買った俺は朱莉のもとに戻る。
「飲めるか?」
朱莉の手には明かりが大好きなココア。

朱莉は温かいミルクココアが好きだ。
コーヒーも好きだけど、ミルクたっぷりのコーヒーよりもココアが好きだと知っている。

昔から。

俺は朱莉の隣に座って、朱莉が少しでもリラックスできるように心掛ける。

そして、離れていた瞬間の不安が、朱莉がその場に居てくれた安心感に変わって俺もホット一息つく。