こんな弱い自分が大嫌い。
こんなポンコツな自分が大嫌い。

嫌い嫌い嫌い。

「大丈夫。」
彼の言葉だけが、私に残されているかすかな希望と、自分をあきらめずにいられる理由だった。





「朱莉」
名前を呼ばれて振り返るとそこには修平。
「どこ行ったかと思った。」
そう言って、私のいるベランダに出てくる。