結ばれない二人

「朝ごはん、食べて行って。」
「・・・うん。」
すぐに修平から視線をそらして私は手元の作業に集中する。

「手伝う。」
私のことが気になるのだろう。
キッチンに入ってくる修平。
「こっちは大丈夫だから。シャワー浴びて着替えてきて。」
「・・・わかった。」
私が距離をとりたいのが修平に伝わったのだろう。
修平は何かを言いたそうにしながらも玄関を出て行った。

自分の部屋で身支度を整えてから修平が戻ってくるまでに朝食を完成させようと私は料理をする手を慌ただしく再び動かす。

何かをしていれば、複雑に絡まってしまっている心の葛藤を一瞬だけ遠ざけられるような気がした。