きれいな整った顔。
少し疲れて見えるのは完全に私のせいだ。

いつまでも寝顔を見ていると罪悪感がふくらみすぎて泣きそうになった。
涙をこらえながら、気持ちをリセットしようと浴室に向かう。

化粧を落とさず、そのまま泣きながら眠ってしまった自分の顔を鏡で見るのが怖かったのに、洗面台の鏡を見た瞬間私はまた泣きそうになる。

いつの間にか化粧を落としてある顔。
たくさん泣いたのに腫れていない目。

修平だ・・・。

眠ってしまった私のメイクを落として、目が腫れないように目を冷やしてくれたのだろう。
洗濯機の上に、濡れたタオルが置いてあった。