「修平のせいじゃないよ。」
「え?」
「・・・修平のせいじゃないのに・・・。」
「朱莉・・・?」
あの日、事故にあったのは私のせいだ。

私があなたとの約束に心躍らせて、約束よりも早くその場所に行ったり、どきどき高鳴る気持ちを隠せずに、周りが見えなくなっていたから。
だからなのに。

「もう・・・やめてよ・・・」
「朱莉・・・」
「もう・・・十分すぎるよ・・・」
「何言ってんだよ。」
「もう、自由になってよ。」
「・・・」
私の言っている言葉の意味を探すように、修平もまっすぐに私を見つめながら、瞳を揺らしている。